2010年11月21日日曜日

熊とワルツを~リスクを楽しむプロジェクト管理

2冊目

リスク管理とは、信じる権利があるものだけを信じることである。

私たちは、たまたまうまくいったプロジェクトを実践して来ており、それは結果として正しいだけであり、そこに潜むリスクを無視していたことに気づかされる。
まったく考えていなかった発想だった。

あと、新しい知恵と認識した事柄は、
1)リスクのないプロジェクトは手を付けるな>(チャンスからの逃避)
2)エクスポージャー分析=リスクが実現する確率×その影響の定量化
3)ショートストッパー=容易にコストを決められず、発生すると何もかもが犠牲になるリスク。プロジェクトを位置から考え直すか、完全にやめるしかないリスク。
 ⇒対策は「プロジェクトの前提条件」によって管理するしかない。
4)「間違えるのは構わないが、不確実かなのはだめだ。」というルールがある会社はダメな会社。
 ⇒つまり、記述には間に合わなくても「事前に失敗するかもしれない」ことを認めるという大罪を犯さなければ、失敗は容認される。
5)ソフトウェア・プロジェクトの古典的なリスク
 1.スケジュールの欠陥>原因:開発サイズの見誤り、対応:予備期間の確保
 2.要求の増大>原因:カウンター・インプリメンテーション=不満分子が要求を詰め込む事。対策:要件定義をデータ要素レベルまで定義する。
 3.人員の離脱>原因:協力することになっている。対策:余裕を見ておく
 4.仕様の崩壊>原因:合意することになっている。仕様はあいまいに作ることができる。(ソフトはあいまいに作ることができない。)
 5.生産性の低迷>対策:人が多ければ個人差はならされる。

■リスク発見の阻害要因
1.マイナス思考をするな。
2.解決策が見つからない問題を持ち出すな
3.問題だと証明できない問題を問題だというな
4.水をさすな
5.すぐに自分で解決を引き受けるつもりのない問題を口に出すな。
>チームプレイヤーとして利益に反する。
>泣き言との区別が難しい。
よって、状況は改善されない。
>やればできるの精神で失敗を招く。

2010年11月20日土曜日

マッキンゼー流プレゼンテーションの技術

1冊目の紹介
優れたプレゼンターは、自信、確信、熱意を持っている。
1)自信とは、
 自分自身を知る
 資料を知る
 聞き手を知る
 自分の目的を知る
2)確信とは、
 「確信がもてなければ「辞退」すべき」
3)熱意とは
 相手を退屈にさせないエネルギーを発する

という部分が特徴で、後よかったのは、

1)プレゼンテーションを設計するには、30秒しか与えれなかったら、プレゼンテーションをいかに要約するかを考えてメッセージを確定する。

2)エンティング(クロージング)で、
 1.サマリー
 2.提言(複数)
 3.アクションプログラム
 4.次のステップ
 をしっかり提示し、定める。

の部分です。

後は、読んでおいて悪くはないのですが、普段からプレゼンをしない私にとっては、心に響く部分が少なかったです。
それでも他己紹介をやる上で、この本を読み自信を持って発表出来ました